Git | 基本的な流れとコマンド一覧

2023年2月3日

Gitとは,プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムである.ソースコードの変更履歴を順々に記録し,いつ,だれが,どのファイルのどの箇所を変更したかが分かり,記録の際に変更箇所についてのメッセージを付与することもできる.必要であれば,変更履歴に基づき,ソースコードを戻すこともできる.

本記事では,Gitを利用する際の基本的な流れとコマンド一覧を以下に記す.

Git利用の基本的な流れ

  1. 対象となるフォルダに移動し,リポジトリを新規作成する.隠しファイルなので,"ls -a"で存在を確認することができる.
  2. ファイル変更後,ステージングエリアに追加させる.
  3. ローカルリポジトリにコミットする.
  4. リモートリポジトリ(GitHub)にプッシュする.

特定のファイルをGitの管理から外す方法

“.gitignoreファイル"に指定することで,Gitの管理から外すことができる.

どのようなファイルが対象となる?

  • 自動生成されるファイル
  • パスワードが記載されているファイル

“.gitignoreファイル"の書き方

  • #から始まる行はコメントと見なされ無視される
  • 指定したファイルを除外する: xxx.html
  • ルートディレクトリを指定する: /root.html
  • ディレクトリ以下を除外する: dir/

コミットしてしまったファイルを管理から外す方法

git rmコマンドによって,ファイルを削除し,Gitの管理からも削除することができる.

  • git rm ファイル名:ファイルを削除し,Gitの管理から削除することもできる
  • git rm –cached ファイル名: ファイルは残し,Gitの管理から削除することができる.ただし,永続的にGitの管理から削除される場合には,".gitignore"に追記すること.

コマンド一覧

Gitを利用する際のコマンド一覧を以下に記す.

コマンド内容
git initリポジトリを新規作成する(対象となるフォルダに移動する必要あり).隠しファイルなので,"ls -a"で確認可能
git add ファイル名ファイル変更後,ステージングエリアに追加させる.複数追加させる際は,"git add ."とする.基本は1ファイル(1作業)ごとに実行するのがよい.
git commitローカルリポジトリにコミットする.コミットのメッセージの入力画面は,Vimというエディターで開かれる(半角英数字に切り替え,"i"を入力すると書き込み可能.保存する際は,"ESC"ボタンを押し,":wp"を入力する).メッセージは,1行目に変更の概要,2行目は空白,3行目に変更理由を記載する.
git statusGitのリポジトリの状態を確認する.赤色:ステージにあげられていない変更分があることを示す.緑色:変更分がステージングエリアにあることを示す.
git commit -v変更の詳細を確認することができる.
git logリポジトリにコミットされた履歴を確認することができる."j"と入力することで下に移動し,"k"と入力することで上に移動することができる.
【option】
・git log –oneline: 1行で表示する(ハッシュ値とコミットメッセージ)
・git log -p index.html: ファイルの差分を表示する
・git log -n 3: 最新のコミットの履歴を3つ表示する
・git log –oneline -n 3: 最新のコミットの履歴を1行で表示する
・git log -p: どのファイルのどの箇所を変更したかが緑で表示される
git rm ファイル名削除したファイルをステージングエリアに追加させる.
【option】
・git rm -r ディレクトリ名: ディレクトリも一緒に削除する
・git rm –cached ファイル名: ファイルは残すが,Gitの管理から削除する.永続的にGitの管理から削除される場合には,".gitignore"に追記すること.
git diffファイルのステージとの変更差分を緑色で表示する.終了する場合は,"q"を押す.
【option】
・git diff HEAD: ステージとコミットの差分を示す.コミット前に使用するのがよい.
git remote addローカルリポジトリにリモートリポジトリを登録する.
例:git remote add origin https://github.com/user/repo.git
git pushリモートリポジトリにプッシュする.(事前にGitHubでレポジトリを用意し,"git remote add origin https://xxxx"をコピーし,gitで貼り付け,実行することで登録される.その後,"git push -u origin master"を実行する)
masterへ送信: git push origin master: ローカルリポジトリの内容をリモートリポジトリのマスターへ送信する.
master以外のブランチ(featureブランチ)へ送信時: git push origin feature
git reset HEAD ファイル名ステージの変更差分を元に戻す
git checkout ファイル名現在の最新のコミットに戻す.書き換えたけど,全部元に戻したいときに使う.
例) git rm abc.txtとし削除したけれど,元に戻したい場合には,以下流れで実行する.
1. git status: 緑色で削除されたabc.txtを確認できる
2. git reset HEAD abc.txt: ステージ変更差分を元に戻す
3. git status: 赤色で削除されたabc.txtを確認できる
4. git checkout: ローカルに削除したabc.txtを確認できる
5. git status: 最新の状態を確認できる

参照

Udemy | Git :はじめてのGitとGitHub

以上

App/ToolGit

Posted by クマガイ